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テレビ「たけしのニッポンのミカタ!~知られざる!ニッポンのお医者さん~」で、海の病院「済生丸」が紹介されています。
瀬戸内海には、「無医島」と言われる島が、未だ数多く存在しています。
「済生丸」は、医療に恵まれない地域を対象に、主に保健予防などの検診を目的として昭和37年に建造されました。
その第4代目となる「済生丸100」には、最先端の設備が装備されているようです。
「済生丸100」は、いつ、どこで、どんなことができるのか?
気になったので、詳しく調べてみました。
済生丸100とは?
正式名称は、”瀬戸内海巡回診療船「済生丸」”
昭和37年、瀬戸内海島嶼部の医療環境が不十分な地域を対象に、診療と保健予防など行うことを目的に建造されました。
済生丸の船内には、様々な診療や検診を行う最先端の設備が整っていることから、「海をわたる病院」とも言われています。
その後、船の老朽化に伴って、その都度世代交代してきました。
そして、その4代目となるのが「済生丸4世号」で、運営元である済生会が100周年の時に船の建造が決定したことから、「済生丸100」と名付けられました。
「済生丸100」は、どのような日程で、どんな所を巡回しているのでしょうか?
済生丸100の活動 診療(検診)計画と巡回場所の一覧
「済生丸100」は、岡山県・広島県・香川県・愛媛県の瀬戸内海と豊後水道に浮かぶ65の島々を定期的に巡回しています。
最新の巡回スケジュールは、下記のサイトで確認できます。
済生丸100の診療(検診)計画
約10日毎に岡山、広島、香川、愛媛の4県を順番に運行しているようです。
済生丸100 巡回場所の一覧表
岡山県 | 鹿久居島・鴻島・頭島・大多府島・犬島・石島・高島・白石島・北木島(楠・豊浦・西地区・大浦)・真鍋島・六島・飛島 |
広島県 | 小佐木島・百島(泊・福田)・生野島・長島・三角島・大崎下島(沖友)・斎島・大芝島・ 塩谷(呉市)・倉橋島(大迫)・鹿島(上・下・中)・上蒲刈島(大浦・宮盛・向・田戸)・情島 |
香川県 | 男木島・女木島・本島(泊・小阪・福田)・広島(江の浦・青木・茂浦)・手島・小手島・牛島・櫃石島・岩黒島・与島・伊吹島・粟島・志々島・高見島・佐柳島(長崎・本浦)・直島(本村・宮の浦)・小豆島(堀越・橘・岩谷・当浜・田ノ浦・神浦・谷尻・二面・室生)・豊島(家浦・唐櫃・甲生)・沖ノ島・小豊島 |
愛媛県 | 睦月島・怒和島(上怒和・元怒和)・津和地島・二神島・野忽那島・安居島・青島・釣島・戸島・嘉島・日振島・竹ヶ島・大島(八幡浜市)・佐島・大島(友浦・余所国)・津島・伯方島・大三島(野々江・盛)・大下島・生名島 |
※巡回診療船 済生丸サイトより抜粋
済生丸100の活動 診療(検診)計画と巡回場所の一覧
済生丸100でできる検査項目 一覧表
区 分 | 項 目 | 検 診 内 容 |
---|---|---|
胸部疾患(1) | 結核検査(間接撮影) | 胸部間接レントゲン |
胸部疾患(2) | 結核検査(直接撮影) | 胸部直接レントゲン |
肺がん検査 | 肺がん検査(フィルム二重読影) | |
喀痰検査(痰細胞診) | ||
消化器疾患 | 胃がん検査(間接撮影) | 胃部間接レントゲン |
循環器疾患(1) | 基本健康診査 | 身体計測、血圧測定、問診、検尿、心電図、診察、指導、血液検査、(貧血・脂質・肝機能・腎機能・血糖) |
前立腺がん検査 | 血液検査(PSA検査) | |
循環器疾患(2) | 経過観察・フォローアップ (保険診療分除く) | 身体計測、血圧測定、問診、検尿、心電図、診察、血液検査、(貧血・脂質・肝機能・腎機能・血糖)眼底カメラ、GTT検査、指導(栄養・保健)など |
腹部超音波検査 | ||
超音波による骨密度検査 | ||
婦人科疾患 | 子宮がん検査 | 内診・細胞診検査・指導 |
外科系疾患(1) | 大腸がん検査 | 便免疫学的潜血反応検査 |
外科系疾患(2) | 乳がん検査 | 視診・触診 |
泌尿器科検査 | ||
特定診療科 | 眼科 | 健康・医療相談など |
耳鼻咽喉科 | ||
整形外科 | ||
皮膚科 | ||
一般検診 | 小児科 | 健康診断的なもの |
歯科 |
済生丸100でできる診療内容
区 分 | 項 目 | 検 診 内 容 |
---|---|---|
内科診療 (一般診療) | 受診者毎に診療項目は異なる | 投薬・注射・検査・レントゲン検査・その他 |
※巡回診療船 済生丸サイトより抜粋
済生丸100では、陸上の総合病院と遜色ないくらいの検査が可能となっています。
また、地震などの災害時には、災害救助船として医療救援活動に使用することも期待できます。
寸断された陸路を避け、海路を利用して、大量の物資を運搬することや医療関係者の宿泊場所としても役立ちます。
実際、阪神淡路大震災では、済生丸の活躍で多くの方々が救われたと聞きます。
済生丸100の、今後の更なる活躍に期待しています。